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【連載】中小企業の経営計画
2011年10月27日
突然ですが、今日から「経営計画の作り方」をテーマに連載をしていきます。
これまでも、経営計画についてお話してきましたが、一度体系的に整理しよう!ということになりました。
続けて読んでくだされば、「経営計画」、特に「中小企業を対象とした経営計画」についての講義終了!とディ○○スティーニ(分冊百科やパートワークと呼ばれる形式の雑誌)みたいですが、どうぞお付き合いくださいませ。
*****
「企業を取り巻く環境は大変厳しさを増しています」という言葉をもう何年何回聞いてきたことでしょう。しかし、今年ほど身近に収益の悪化や倒産といった「中小企業の危機」を感じた年はありません。
デフレ、リーマンショック、経済のグローバル化などは慢性化したキャッチフレーズのようです。
今年は、さらに追い打ちをかけるように、3.11の東日本大震災、ギリシャを発端とした金融危機、急激な円高、そして昨日(10/26)発表された日本の人口減など、企業努力だけでは対策を取ることができないマクロ環境が激変しています。
そいういった時代、中小企業は何をすれば、どのような対策をとればいいのでしょうか?
今求められる経営計画の基本は大きく4つ
1.経営者の熱いビジョンと戦略、中期経営計画(3ヵ年計画)
→経験と勘に基づく経営がまかり通る時代は終わっています。
これまでの実績を土台とし、3年後を目標に「こうした企業に作り変えたい」という思いと、成果を上げるための戦略が必要です
2.中期経営計画を実行し成果を上げるための年度計画
→企業が向かう目標は全社、全メンバーで共有しなければ、絵に描いた餅になってしまいます。
中期経営計画は行動計画(単年度実行計画)とし、全メンバーがビジョンと問題意識を共有し、実現していくための部門計画を作成しましょう。
3.計画の実行を担保するための予算計画、決算制度の整備
→計画とノルマといった責任だけを押しつけては、メンバーは動けません。権限委譲と予算計画を明確化し、決算制度の整備もしていきましょう。
4.定期的な年度計画の微調整
→いったん作成した中期経営計画は何があっても変更しない!できない!と頑なになる傾向がありますが、そうではありません。予決算状況を踏まえて年度計画は微調整していきましょう。
過去記事「それでも経営計画が必要」でも述べましたが、
・ウチは「経営計画」なんて高尚なものは似合わないよ
・従業員が2、3人の規模が小さいから必要ない
・忙しくてそんな悠長な時間はない
・職人気質の業界だから、経験と勘で乗り切れる
・下請会社だから、自社の計画とは関係ない受注だ
・今は赤字でもないし、借金もないからこのままでいい
などなど、経営計画を作らない理由はあげればキリがないです
厳しい経済状況のなか、目の前の問題を解決して生き残ることに注力しがちです。
しかし、だからこそ戦略的思考を持って「3年後になりたい姿」を目指して行きましょう!
[参考文献]アクト経営問題研究グループ『必ず勝ち残る!経営計画マニュアル』祥伝社,2002年。
これまでも、経営計画についてお話してきましたが、一度体系的に整理しよう!ということになりました。
続けて読んでくだされば、「経営計画」、特に「中小企業を対象とした経営計画」についての講義終了!とディ○○スティーニ(分冊百科やパートワークと呼ばれる形式の雑誌)みたいですが、どうぞお付き合いくださいませ。
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「企業を取り巻く環境は大変厳しさを増しています」という言葉をもう何年何回聞いてきたことでしょう。しかし、今年ほど身近に収益の悪化や倒産といった「中小企業の危機」を感じた年はありません。
デフレ、リーマンショック、経済のグローバル化などは慢性化したキャッチフレーズのようです。
今年は、さらに追い打ちをかけるように、3.11の東日本大震災、ギリシャを発端とした金融危機、急激な円高、そして昨日(10/26)発表された日本の人口減など、企業努力だけでは対策を取ることができないマクロ環境が激変しています。
そいういった時代、中小企業は何をすれば、どのような対策をとればいいのでしょうか?
今求められる経営計画の基本は大きく4つ
1.経営者の熱いビジョンと戦略、中期経営計画(3ヵ年計画)
→経験と勘に基づく経営がまかり通る時代は終わっています。
これまでの実績を土台とし、3年後を目標に「こうした企業に作り変えたい」という思いと、成果を上げるための戦略が必要です
2.中期経営計画を実行し成果を上げるための年度計画
→企業が向かう目標は全社、全メンバーで共有しなければ、絵に描いた餅になってしまいます。
中期経営計画は行動計画(単年度実行計画)とし、全メンバーがビジョンと問題意識を共有し、実現していくための部門計画を作成しましょう。
3.計画の実行を担保するための予算計画、決算制度の整備
→計画とノルマといった責任だけを押しつけては、メンバーは動けません。権限委譲と予算計画を明確化し、決算制度の整備もしていきましょう。
4.定期的な年度計画の微調整
→いったん作成した中期経営計画は何があっても変更しない!できない!と頑なになる傾向がありますが、そうではありません。予決算状況を踏まえて年度計画は微調整していきましょう。
過去記事「それでも経営計画が必要」でも述べましたが、
・ウチは「経営計画」なんて高尚なものは似合わないよ
・従業員が2、3人の規模が小さいから必要ない
・忙しくてそんな悠長な時間はない
・職人気質の業界だから、経験と勘で乗り切れる
・下請会社だから、自社の計画とは関係ない受注だ
・今は赤字でもないし、借金もないからこのままでいい
などなど、経営計画を作らない理由はあげればキリがないです
厳しい経済状況のなか、目の前の問題を解決して生き残ることに注力しがちです。
しかし、だからこそ戦略的思考を持って「3年後になりたい姿」を目指して行きましょう!
[参考文献]アクト経営問題研究グループ『必ず勝ち残る!経営計画マニュアル』祥伝社,2002年。
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