【連載:最終回】まず経営理念 次に経営ビジョン そして経営計画

ワイビーエム経営研究所

2012年03月22日 10:00

2011年10月末からスタートしました「【連載】経営計画の作り方」ですが、今回で最終回となりました。
<過去記事一覧>【おさらい、経営計画をつくろう!】 http://ybm.hamazo.tv/e3109231.html

最終回なので、この連載を通じて感じたことを書きたいとおもいます。いたってシンプルなのですが、経営にお悩みの方、新規事業に取り組もうとされる方、「まず経営理念 次に経営ビジョン そして経営計画」だということです。

この連載をするにあたって、経営に関する著作や記事、ビジネス成功事例などを読んだり、ビジネスドキュメント番組をみたり、実際に経営者の方々の話を聞いたりしましたが、常に問われるのは「経営者の姿勢」「経営者のあり方」でした。

いくつかご紹介しましょう。
前回の記事でもご紹介した花王元会長の常盤文克氏は、その著書『コトづくりのちから』で、「経営理念は、経営ビジョン、経営戦略などを含めて集団の方向付けをする要素である。企業規模の大小にかかわりなく、そこには追い続けることに価値を見出すことができ、誇らしく思えるような理想や価値観が描かれていなくてはならない」と指摘しています。日本企業の強みの根幹には「モノづくり」にあるとしながら、その推進力には経営理念が重要であると述べています。

従来型のマーケティングやマネジメントは通用しない、「ソーシャルメディア」がビジネスのパラダイムシフトを促していることをうたっている斉藤徹氏の『ソーシャルシフト』。ビジネスや社会におけるルールが大きく変わろうとしても最も重要なことは「商いの原点に帰ること」としています。そして、「何のために、この会社、このブランド、この仕事は存在しているのか?」と問い、企業理念に立ち戻ることを提示しています。

最後に、ドラッカーの言葉もご紹介しましょう。 
「トップマネジメントには、事業の目的を考えるという役割がある。すなわち、『我々の事業は何か。何であるべきか』を考えなければならない。この役割から、目標の設定、戦略計画の作成、明日のための意思決定という役割が派生する」『マネジメント』

「考えるべきは、ミッションは何かである。ミッションの価値は、正しい行動をもたらすことにある」

「ミッションは、行動本位たるべきものである。さもなければ単なる意図に終わる。ミッションとは、組織に働く者全員が自らの貢献を知りうるようにするものでなければならない」『非営利組織の経営』

「組織の構造とは、組織が目的を達成するための手段である。したがって構造に取組むには戦略から入らなければならない」『マネジメント』

「事業を成功させるには、社員が最高の仕事ができる環境をつくらなければならない」『P.F.ドラッカー 理想企業を求めて』

「未来において何かを起こすということは、新しい事業を作りだすということである。新しい経済、新しい技術、新しい社会についてのビジョンを事業として実現するということである」『創造する経営者』


ドラッカーの言葉は解説する必要もないでしょう。1つ1つがこれまでの連載してきた内容をズバッと伝えてくれていますよね。さて、つたない連載でしたがお付き合いありがとうございました。皆さまにとって何らかのお役に立つことになれば幸いです。

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